【FP松浦vol.53】 今の大暴落は、バブル崩壊なのか?※ゴメンなさい。今回、少し長いです(^^;;

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配信日:2022年2月24日

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おはようございます。

年明けから、世界中の株価が、ものすごい勢いで下落しています。

今から2年前の2020年2月、コロナショックが起きました。
アメリカの代表的な企業500社からなるS&P500指数が約20%のマイナス。
ハイテク等の代表的な企業からなるナスダック指数も大幅に下落となり、えらい事になりました。

その時の不安を覚えていらっっしゃる方もおられると思います。
その2020年2月から2020年末にかけて、株価は急激に上昇!昨年末(2021年末)までその勢いは止まりませんでした^_^

結果、2020年2月の大暴落の時に、
「売らずに投資をキープ(続けた方)した方」「安く購入できるチャンスと考え追加購入した方」は、
大きな利益を得ました。
この株価上昇は、FRBのテーパリング(お金ジャブジャブ)や国の財政支出等が理由である事は、
間違いないですが、下落した一番の理由が、「コロナによる心理的なパニック」だったからだと考えます。

コロナという実体が分かり始め、その対処法を試行錯誤していく中で、投資家が「冷静に」なり、
コロナ禍でも、利益を上げている・今後も利益を上げるであろう企業への投資を積極的に行った結果だと思います。

ここからが本題です。

株価暴落はコロナバブル崩壊?
2022年2月22日現在。
世界中の株価が暴落中です。この暴落を加速させているのは、ウクライナ情勢による地政学リスクで
ある事は間違いないと思います。

さらに、ウクライナ情勢が落ち着いた後も下落する。なぜなら「コロナバブル」が弾けたからだ。と主張する意見もあります。

はたして、そうなのでしょうか?
違うと思います。

そもそもバブル崩壊とは何でしょうか?

バブル崩壊とは?

リーマンショックや日本のバブル崩壊を例に考えて見ましょう。

共通しているのは、バブルの発生が、「銀行の過剰融資」による株高や不動産高が原因

な点です。

難しい言葉で、レバレッジという言葉があります。
ざっくりお伝えすると、借金をして、株や不動産を買って利益を得る方法です。

景気が良く、株価や不動産価格が上昇局面では、借金をして、たくさん投資をすれば
現金で買う場合よりも、利益は何倍にもなります。その儲けから借金を返しても全然、プラスになるわけです。

ただし、マイナスの側面も、もちろんあります。株価や不動産価格が下落し始めたら、利益どころか、借金を返す事も、ままならなくなっちゃいます。。。

そうなれば、借金を返せず、自己破産や借金を踏み倒す方が続出します。
銀行は、株式や不動産を担保にしてますので、借金の肩代わりとして取り上げますが、
株価や不動産価格が下落しているので、市場で売っても、融資したお金には、全然、足りない=銀行の損失になっちゃうんですね。これが、不良債権です。

※この辺の事は、NHKドラマ「ハゲタカ」をオンデマンドで見て頂くと、よーく分かります。
めちゃくちゃ面白いです。

融資は、「経済の血液」と言われています。このような状態では、お金=血液が滞り、経済が停滞。
不況になるわけです。

不況になれば、企業業績は悪化→株安→さらに企業業績が悪化→株安と悪いスパイラルになってしまうわけなんですね。

大変、長くなりましたが、何をお伝えしたいかと言うと、
「バブル崩壊」とは、銀行の過剰融資による株式や不動産の高騰→価格が下落→借金が返せない→銀行も損失→銀行が融資をする余力がなくなる。それどころか、返済を急がせる→市場にお金が回らなくなり大不況になる。

→企業業績が下がり株安になる。

これが、バブル崩壊です。
つまり、バブル崩壊とは銀行の融資引き締め=信用収縮が伴うという事なんですね。

ここからが、本題の本題です。(ホント、長くなってスミマセン)

今回の株価下落は利上げの副作用とウクライナ情勢今回の株価の下落は、アフターコロナを見据えた利上げによる副作用に、ウクライナ情勢が拍車をかけた状況と言えます。

しかしながら、アメリカを中心にヨーロッパの企業業績は好調。銀行による信用収縮も見られません。
つまり、ウクライナ情勢が無事に落ち着きを取り戻し、利上げ等の政策実行が市場の想定内にすすんでいけば、タイミングはまだ、分かりかねますが、株価が戻り、上昇していく可能性は十分あると思います。

未来の株価を予測する事は、できないのでハズレたら、ゴメンなさい。

ただ、今の株価下落が、バブル崩壊への一歩ではなく、
・アフターコロナを見据えた利上げによる副作用=FRBは景気は良いと判断している
・ウクライナ情勢

である事をご理解頂き、この2つが落ち着けば、企業業績が良い=株高になるであろう事を、
ご理解頂ければ嬉しいですd(^_^o)

メルマガで、何十回も書いているので、耳にタコ(笑)かも知れませんが、

・世界中の優良企業に分散投資をして、約10年継続投資(継続がポイント!)をする。

このルールを守れば、元本割れどころか、2〜2.5倍に、かなり高い確率で、なっている事は、
歴史が証明しています。

いつ、株価上昇から株価下落に変わるのか?
いつ、株価下落から株価上昇に変わるのか?

誰も正確に当てる事はできません。
ただ、資本主義が続く限り、その時代、その時代の優良企業の株価は上がっていきます!

だからこそ、一喜一憂せず、続ける事が大事なんですね。
コロナショック以降、始めての暴落局面ですが、心を強く持ち、継続投資(キープ)していきましょう!

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