【FP松浦vol.80】株高!暗号資産高!バラ色の今こそ考えて欲しいこと

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配信日:2024年3月3日

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株高!暗号資産高!バラ色の今こそ考えて欲しいこと~

新NISAの影響も!日経平均が34年ぶりの高値!アメリカ経済に陰りなし!NYダウ、SP500、ナスダックも高値!エヌビディアを中心に半導体(AI企業)関連企業も大幅高!次のテンバガー(10倍銘柄)はこれだ!暗号資産(仮想通貨)、完全復活!右肩上がりで爆上げ中!

このような見出しが、体感毎分(笑)、SNSやネットニュース、テレビで流れているような気がします。

何か投資をしないと損をしている。こんな簡単に儲かるのか。そんな錯覚にさえ陥いる雰囲気です。

「今はバブルなのか?」「投資した方がいいのか?」

最近、頻繁にご相談を受けます。

私の回答は、

「バブルははじけて、始めてバブルと言われるので、分かりません。」「10年以上先に使う目的のお金であれば、投資した方が良い。ただ、すでに十分な資金を投資している方は、無理に追加投資をぜす、積立投資を黙々と継続でよろしいと思います。」
このような、おそらく、ご相談者が求めている回答とは違う肩透かしのような答えになってしまっています(^_^;)

FPの仕事を始めて約20年。

いわゆるバブルやバブルのような資産高、そして暴落や株価低迷の繰り返しを何度も経験してきました。その経験上、知り得た事実は、

「世間が株は買い!と盛り上がっている時は、積極的に買わない」、「世間が株価低迷で、株なんて儲からないとトーンダウンしている時は、積極的に買う」

これを継続する事が、10年振り返った時に、一番、高い確率でお金は増えています。

この運用を何も意識せずにできるのが、ドルコスト平均法と呼ばれる月々の積立てです。今のバラ色の相場であっても、同様に

「10年以内に使う予定のないお金はインフレ対策と長期投資も兼ねスポットで投資。それ以上は無理をする必要はない」「月々の積立ては継続」

これをベースに考え行動されれば、世の中の様々な情報に迷わされないと思います。

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これもよくお客様にお伝えするのですが、

資産運用は「手段」であり、「目的」ではないということです。先日あるお客様から、来年大学受験の息子さんの学費についてのご相談がありました。息子さんが生まれてすぐに運用を始めた結果、現在、3.5倍以上に増えて当初予定していた「目的」である大学資金総額は十分に超えています。

お客様は、「残り1年、運用を続けて更に増やしたい一方、暴落したらもったいないので解約をするか迷っている。どうしたらよいか」このような相談内容です。

私の答えは「あと1年、運用を続けて増えるかどうかは問題ではない。当初、「目的」としていた金額は達成できているので、そのお金をこの運用資金からまかなうか、他の保険や預貯金でまかなうかが考えるポイントです。そこから継続・解約のメリット、デメリットを考えましょう」

お客様もハッとされておりました。

「お金をもっと増やしたい・でも損をしたくない」こんな思いが、頭によぎってしまい、本来の運用目的が後回しになってしまったんですね。

このような事は、このお客様に限らず誰にでも起こりうる事です。

それだけ、お金の魔力は強烈です(~_~;)

今後もFPとして、お客様の資産を増やすお手伝いは、もちろんですが、本来の目的に沿った資産運用であるか寄り添ってアドバイスや水先案内をさせて頂きたいと思っております。

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