【FP松浦vol.86】「トランプ就任で株価が下がりそうで心配です。。。」

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配信日:2025年2月15日

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「トランプ就任で株価が下がりそうで心配です。。。」

トランプ氏が大統領選挙に勝利してから今日に至るまで、少なくないお客様から

「トランプ大統領になったら株価が下がりそう。大丈夫ですか?」

このようなご質問を受けます。

なぜそう思われるのか逆にご質問すると

「身勝手で極端」→「世界中が混乱」→「株価下落」

簡単にまとめると、このような理由のようです。

そこまで悲観することはない?

私は「株価は、投資家が予想できない未来だと不確定要素が多いので慎重に(株安に)なる傾向は確かにあります。その意味ではトランプ大統領は何をしでかすか分からない点では、ネガティブな要素かも知れません。ただ、アメリカ経済は相変わらず好調なので、そこまで悲観する事はないと思います」

このようにお答えしております。

その理由は(完全に私の主観です)、トランプ大統領は「セールスマン」なので、株価が下がり続けるような悪手は使わないと思います。逆に短期的には、株価をあげてアメリカ国民の支持率をあげるようなディール(取引)をしてくると思っています。まわりくどくなってしまいましたが、今年もアメリカ株式は値上がりすると予想しております。

アメリカ株式値上がりの条件

ただ、もちろん条件はあります。

①アメリカの経済が引き続き好調をキープ

②インフレの沈静化

①については今のところ好調です。

問題は②です。昨年、沈静化してきたインフレが上昇の兆しを見せてきました。

これについては、トランプの政策が影響してきております。

トランプ政権による「トランプ減税の恒久化」や「関税の引き上げ」、「不法移民の強制送還」です。

減税の恒久化は財政不安により金利が上がる。関税の引き上げは、モノの値段が上がる。不法移民の強制送還は人手不足により人件費が上がる。いずれも長期金利の高止まり=インフレに繋がりやすく、株式の逆風になります。

とりわけ関税の引き上げが今、注目されております。トランプ大統領がディール(取引)の手段として使っているだけで、うまく収まれば良いのですが、関税の引き上げ合戦になってしまうと物価の高騰=インフレ=株価の下落が現実味をおびてしまうと懸念しております。

長期・分散・そしてBUY & HOLD(基本買ったら保有し続ける)

しかしながら、いつもと同じ締めになってしまいますが、

「長期・分散・そしてBUY & HOLD(基本買ったら保有し続ける」

トランプだろうと誰であろうと資本主義が続く限り、この方針が最適解だと考えは変わりません。

引き続き一喜一憂せずに資産をじっくり育ててまいりましょう^_^

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