【FP松浦vol.74】右肩上がりの株価急上昇とは言えませんが。。。安心してください

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配信日:2023年4月25日

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右肩上がりの株価急上昇とは言えませんが。。。安心してください

(NYダウ:YAHOOファイナンスより)

昨年(2022年)1月頃から、アメリカの異常な物価上昇(インフレ) → インフレ退治のための利上げ →(利上げは株価にとってはマイナスな要素のため) 世界的な株価下落。
昨年(2022年)年末あたりから、アメリカのインフレが落ち着き始める → いよいよ利上げ停止か!(株価にとってはプラスな要素) → ってことで、今年の年明けから株価がグイグイ上昇を始めました^_^  → 「やっとかあ」と安堵したところ

銀行破綻による信用不安が発生。。。

今年(2023年)3月に入り、アメリカのシリコンバレー銀行の破綻を始め中小銀行の破綻。そしてスイスの大手銀行クレディ・スイスまで。。。
2008年のリーマンショックの再来かといった過激な情報も一部SNSで拡散されました。

※銀行破綻による信用不安とは、ざっくりお伝えすると銀行は銀行同士で常にお金の貸し借りをしているので、一部の銀行が破綻すると連鎖的に他の銀行も資金繰りが厳しくなりバタバタ連鎖倒産してしまう可能性がでてくる。破綻の恐れから、預金者が一気に自分の預金を引き出し始め、さらに銀行の資金繰りが厳しくなる。こんなイメージです。

しかしながら、アメリカもヨーロッパも対応が早かった!
破綻および破綻懸念の銀行の預金は全て保護する。つまり破綻しても預金者の預金は国が守ることを約束する声明を出したんですね。
リーマンショックの再来は絶対させないと言う強い意志を感じました。

そこで現在。銀行破綻による信用不安は、ほぼ解決された(まだ分かりませんが。。。)と市場はみています。そのため、また、徐々に株価は上がってきています。3歩進んで2歩下がるような、ゆっくりではありますが(⌒-⌒; )

ただ、このゆっくり株価が上昇する事は好ましい事なんです。

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※ここからは、ちょっとメンドーです。ごめんなさい株価が上がったり下がったりする振り幅をボラティリティと言います。

例えば、同じ日に①と②の株価を比較したとして
①100から150に上昇
②100から130に上昇

この場合、①の方がボラティリティが高いと言えます。

また別の日に
①150から100に下落
②130から100に下落

この場合も、①の方がボラティリティが高いと言えます。

つまり、ボラティリティが高いと言うのは、価格の変動幅が大きい。逆にボラティリティが低いというのは価格の変動幅が小さい。

ここで重要なのは上昇したか下落したかがポイントではなく、価格の変動幅が大きい小さいかという事なんですね。

市場では、株価が右肩上がりで、その分、反動で大きく下がる局面=ボラティリティが高い時よりも、ボラティリティが低い=大きな振れがない方を安心と思う傾向があります。
つまり安心して投資を始めたり追加投資を増やしたりする傾向がでるんですね。

これは、なんとなく理解できるような気がしませんか?^_^

コロナ期の金融緩和による右肩上がり上昇は見込めないかもしれませんがここにきてインフレの落ち着きと銀行の信用不安の後退といった安定・安心ムードがでてきています。
後は利上げによる副作用でアメリカの景気が予想以上に落ち込まなければ、今年の夏にかけて株価はゆっくりですが、安定して上昇すると思います(願ってます(^^;;)

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4月に入り、運用状況の確認や今後の運用方針のご相談依頼が増えてまいりました。
今年のゴールデンウイークは人手がスゴイようですね。
あえて人混みを避けて、ゆっくり資産運用のご相談はいかがですか笑

ゴールデンウイーク中のご面談予約も若干空きがありますので、よろしければご連絡下さい。

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