ペット保険は必要か?〜FPとしての考察と、飼い主(家族)としての思い

生命保険

最近は、犬やネコ、フェレットなどペットを飼うご家庭が増えているように思えます。
それに比例してか、僕のお客様からも「ペット保険は必要ですか?」といったご相談をしばし受けます。しかしながら、正直、私自身、正しい答えが未だ分からずです。。。

そこで、

1.FPの立場から考察するペット保険の必要の有無
2.飼い主(家族)としての思いから考えるペット保険の必要の有無

について、僕の考えを書きたいと思います。

FPの立場から考察するペット保険の必要の有無

松浦
松浦

結論からお伝えすると、「不要」です。

保険という金融商品の必要の有無を考察する時には、必ず「払った保険料」に対して「得られる保険金」の差額について考えなければなりません。例をあげて説明しますね。

治療費の70パーセント、保険金が出る0歳から17歳までの累計保険料が100万円

このようなペット保険があったとします。

一生涯のうち、治療費が総額143万円かかったとすると、保険金総額は、約100万円(143万円×70パーセント=約100万円)となり、支払った保険料分は、取り戻せる計算になります。つまり

保険料累計を70パーセントで、割り戻した分以上、治療費がかかれば、支払った保険料以上、保険金を受け取れる計算になります。

今回の例で言えば、一生涯で、約100万円の保険料を支払い、約143万円以上の治療費がかからなければ、保険に加入せず、現預金で備えていた方が支出は少ないという結論になります。

さらに言えば、もし手元に100万円あれば保険ではなく運用して増やし、必要な時に解約や減額等をして、治療費にあてたほうが、合理的であると言わざるをえません。

飼い主(家族)としての思いから考えるペット保険の必要の有無

松浦
松浦

結論からお伝えすると、「必要です」

理由については、大きく2つあると、僕は考えます。

人のように、健康保険(高額療養費制度)はなく、治療費は青天井であること

我々、日本国民は、国民皆保険制度のおかげで、治療費等は、実費の3割負担ですみます。
さらに、何百万円もかかる治療を受けても、高額療養費制度のおかげで、ざっくりですが、8〜10万円/月の自己負担ですみます。

つまり、治療費負担の上限があるので、それに備えた預貯金があれば、ある程度、治療費の目安がたつという事になります。あとは、費用対効果を考慮しながら

・現預金や資産運用で備えるか
・医療保険やガン保険で備えるか

シュミレーションをして、方法を選ぶだけです。

ところがペットには、健康保険も高額療養費制度もありません。つまり、全額自己負担です。

例えば、ペットがガンになった場合、抗がん剤治療をするわけですが、ペット専用の抗がん剤はないそうです。

小型犬は、人の子供に用いる抗がん剤、中・大型犬は、成人に用いる抗がん剤を使用するそうです。ですので、人間のがん治療を、全額、自己負担で受けるのと変わらない費用がかかることになります。

お金に糸目をつけず、最高の治療を受けさせてあげられる事(自己満足(^^;;)

ペットを飼われていて、動物病院に通院された方は、お分りになると思いますが、設備や治療方法が進歩しているのは、素人目にも分かります。

つまり、数十年前は、老化や寿命という理由で、見逃されていた病気も発見でき、治療で治ることも格段に増えています。ですので、言葉は悪いですが、

お金をかければ、様々な治療を受けられる選択肢が増えます。

これは、飼い主の自己満足かもしれませんが、もし、ペット保険に加入していれば、お医者様に「お金は気にせず、ベストな治療を選択してください」と言える心の余裕ができます。

まとめ

僕は、ペットのビーグル犬が、我が家にきたときから、ペット保険に加入しています。

現在14歳。

松浦
松浦

支払った保険料の総額と、受け取った保険金は大きくマイナス(笑)ですが、この先もペット保険は掛け続けます。

以上、ペット保険の加入を迷われている方のご参考になれば嬉しいです。

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