【FP松浦vol.101】アメリカ経済の不況入りとインフレ〝ダブルパンチ”の懸念〜株価が好調な今のうちに心の準備を〜

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2025年9月11日

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「アメリカ経済の不況入りとインフレ〝ダブルパンチ”の懸念〜株価が好調な今のうちに心の準備を〜

最近のニュースでもご覧になっている通り、アメリカ経済は利下げ期待がある一方で、労働市場の減速(不景気になるシグナルと言われてます)やインフレ再燃のリスクが指摘されています。

トランプ大統領による関税引き上げが現実味を帯び、「モノの値段が上がる → インフレ再燃 → 利下げがしにくい」という展開が想定されます。

※「利下げ」は景気が悪い時の効果的な対策ですが、インフレ時にはやりづらい性質もあり、後手にまわる事が考えられます。

その上で、景気が減速すれば株価調整が進みやすくなり、さらに円高が同時に進めば、私たち日本の投資家にとっては株安+円高のダブルパンチになる可能性が高まります。

嫌ですよねえ。。。

このような時は歴史から学ぶ事が重要です^_^

◆歴史が教えてくれること

実は、こうした局面は過去にも何度もありました。

・戦後の景気後退局面では、S&P500は平均で30%前後下落。

・2008年リーマンショックでは米国株は▲50%、ドル円は100円台から一時90円割れまで円高が進みました。

・2020年コロナショックも株価は急落し、短期的には円高が進行しました。

どの時代も、「もう株はダメではないか」と感じるようなニュースが飛び交いました。

しかし歴史的に見ると、

大きな下げの後には必ず回復があり、長期的な成長トレンドは右肩上がりだったのです。

◆「Buy & Hold 」の力

だからこそ、私が繰り返しお伝えしているのが「Buy & Hold(買って持ち続ける)」という姿勢です。

・一時的に30%、場合によっては40%の下落があっても、

・数年後には過去最高値を更新していったのが、アメリカ株式市場の歴史であり世界の歴史。

そして、長期の資産形成で最も気をつけなければならない事の一つ。

『下げを恐れて売ってしまうと、次の上昇の果実を取り逃してしまう。』

こうしたことは数字の裏付けがあり、過去100年以上にわたって何度も繰り返されてきた事実です。

◆今できること

私がお客様に、常にお伝えしている事は、

・「短期的な値動きに惑わされず、長期の視点で投資を続ける」こと。

・「資金を使う時期が近い分は現金で確保。積立については、株価が安い時にドルコスト平均法が最も力を発揮するので、継続」

この仕組みさえ作っておけば、たとえニュースで“ダブルパンチ”という言葉が踊っても、安心して構えていられます。

※実際はドキドキしますが笑

◆まとめ

今後、アメリカ経済そして世界経済や為替がどう動くかは誰にも正確には分かりません。

しかし、歴史が教えてくれているのは「不況も調整も必ずあるが、それを乗り越えて市場は成長してきた」ということです。

株価が好調な時は、「Buy & Hold」は簡単です。

株価下落の調整局面の時こそ、達観して放置(笑)がポイントになってきます。

と、ここまで、アメリカを中心に世界的な株価調整局面が起きてしまった時の、心の準備についてお伝えしました。

しかし、大きな不況を回避してソフトランディングになり、大きな株価下落もなく順調に株高が推移していく可能性も、もちろんあります。

何をお伝えしたいかというと、

「自分でコントロールできない事はしょうがない。そうなった時は、嵐が去るのをじっと待つ事がベスト」

株価が順調な今こそ、心の準備もお願いします^_^

◆余談:最近のつぶやき◆

今年に入り、将来、FPを仕事にしたい2人の若者(男性1人、女性1人)の相談にのったり、僭越ながら指導させて頂いてます。2人とも優秀で、私自身、自分の創業時代の事を思い出しながら楽しくやらせて頂いてます。

その一方、今は、チャットGPTで誰でも簡単に知識が手に入る時代。AIでなく「我々が必要」と思って頂くにはどのようなサービスをお客様に提供できるのか?

私自身も試行錯誤しております^^;

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