【FP松浦vol.100】 働くより株に投資した方がお金持ちになるってタブーを証明しちゃったトマ・ピケティ

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2025年9月4日

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おかげさまで、今回、100回目を迎える事ができました。 

貴重なお時間の中、読んで頂けることに、本当に感謝しております。 

ありがとうございます。

 「私が有益と思える情報や考えをお伝えして、少しでもお金の不安を取り除けるように」 

このコンセプトは当初から全く変わりません。

 今後も、このコンセプトのもと、不定期ですがメルマガを続けさせて頂きたいと考えています。 

引き続き、お付き合い、よろしくお願い申し上げます。
「働くより株に投資した方がお金持ちになるってタブーを証明しちゃったトマ・ピケティ」

さて、今回は少し経済学の有名なテーマを取り上げます。

過去にメルマガでも何度か取り上げさせて頂いている 「r>g」という不等式についてです。 

これはフランスの経済学者トマ・ピケティがベストセラーになり今でも売れ続けている『21世紀の資本』で示したもので、「資本収益率(r)」が「経済成長率(g)」を上回る傾向が長く続いてきたという歴史的事実を表しています。

 「うーん、なんか難しそうで、私には関係ないかなあ」と思われた方。 めちゃくちゃ自分事(笑)なので、もう少しお付き合いください。 

「r」と「g」を身近に置き換えてみると?

①資本収益率(r)とは

 → 株式や不動産などに投資したときのリターン(利益)のこと。

 → 長期平均では4〜6%程度。1,000万円を投資すると、1年で40〜60万円増えるイメージです。

②経済成長率(g)

→ わかりやすく言えば「給料の伸び」のようなものです。 

→ 日本だと1〜2%程度がせいぜい。年収500万円の人が、1年で505万、510万になる…そんなイメージです。

 つまり、トマ・ピケティは膨大な年月の資料を証拠に 「給料の伸びよりも資産運用の伸びの方が速い」という事を証明しちゃったんですね。 この本が発売された当時は、ピケティさん、かなり叩かれました。。。 

「働く給料より、投資の方が儲かるなんて不公平だ!」 

「資本主義は結局、金持ちがドンドン金持ちになっていき格差が広がり続けるだけのくだらない制度だ」

 確かに倫理的に考えれば、「うーむ」と思える事は否定しません。 

ただ、今の時代、誰でも、 「r>g」 を利用できるんです。 もし、この不等式が事実であれば、利用すればいいんです。 

ここからが本題です。

 NISAを通じて投資をしているなら、それはすでにrを味方につけている ということです! 

・NISAで株式や投信を持つ = r(資本収益率)を取り込んでいる さらに

・その収益に対して非課税枠を使える = より効率よくrの恩恵を受けられる 

つまり 「g」のお給料の一部を「r」に移す事で、資本主義のルールの中で、もう一歩先に進んでいる状態なんですね。 言い換えると ・給料(労働収入)だけに頼っていると、伸びは経済成長率並み。 でも ・投資(資本収入)を持つことで、その上をいくリターンを享受できる。って事なんです^_^ 

まとめ 

ピケティが本当に伝えたかった事は資本主義による社会全体の格差問題を論じる事です。

 ただ私たち個人にとっては「資本を持つかどうか」が大事な分かれ道になる事を示唆してもらってると思います。 

そしてNISAを通じて投資を始めている方は、すでに「r>g」の構造を自分の味方にしているということ。 このまま続けることで、労働収入だけに頼らない資産形成をやっていると思って頂いてよろしいかと思いますd(^_^o) 

もちろん、 NISAをどのように使うか? どのような投資信託や株に投資をすればいいのか? 買うタイミングは?売るタイミングは? いくらあれば、老後の不安は取り除けるか? などなど、ご自身に合った「自分だけのプランニング」は必要です。

今後も、今まで同様、このポイントからの情報提供や考え方についても引き続き発信させて頂こうと思います。 よろしくお願いいたします!

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